N高等学校・S高等学校の学費は高いの?コスパは?他の通信制高校・私立高校・公立高校と比較して解説!

N高の校舎の写真

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こんにちは!はりじろー(@kachilogy)です!

ネットの高校として人気のN高等学校・S高等学校(N高・S高)。

お子さんの進学先として検討している方もたくさんいらっしゃるんじゃないでしょうか。

私もその1人でして、次男の進学先の有力候補として検討中です。

そして、多くの保護者の方が気になっているのが、

N高・S高の学費っていくら?高いの?

ということですよね?

今回はこの「N高・S高の学費は高いのか?」について、詳しく書いてみました。

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N高等学校・S高等学校の学費は高いの?それを判断するための5つのステップ

N高・S高の学費が高いのかどうか。

これを判断するためには、次のように順を追って考える必要があると考えました。

1、N高・S高の学費はいくらか

2、N高・S高ではどのような環境でどのような教育を受けられるのか。得られる価値は?

その上で、

3、N高・S高の学費と、得られる価値との比較(コスパは良好か?)

4、他の通信制高校と比較して高いのか安いのか

5、他の私立高校・公立高校と比較して高いのか安いのか

では、順に検証していきましょう。

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1、N高等学校・S高等学校の学費はいくら?コース別に詳しく書く

学費の話に入る前に、N高S高はコースなどの選択肢がいくつかあり、N高S高のコースの選び方や違いについてを把握しておいた方がこの先の話はわかりやすいです。

N高S高のコースの選び方や違いについてはこちらの記事をどうぞ。

N高・S高の学校案内

N高等学校・S高等学校のコースの選び方!おすすめのコースは?違いを比較してわかりやすく解説!

2022.08.28

では、N高・S高の学費について、コース別に詳しくみていきましょう。

ネットコースの学費

ネットコースのみを選択した場合、必要な学費はネットコースの学費のみです。

そして、他のコースを選択した場合でも、ネットコースの学費+選んだコースの学費、がかかります。

なぜなら、このネットコースが、高校卒業資格取得に必要な、単位制・通信制課程に該当するからです。

ネットコースの学費は以下のとおり。

<普通科>
1年次 373,000
2年次 363,000
3年次 363,000
3年間 1,099,000

<普通科ベーシック>
1年次 253,000
2年次 243,000
3年次 243,000
3年間 739,000

上記は年間25単位履修時のモデルケース。ちなみに別途、入学検定料5000円が必要です。

普通科と普通科ベーシックの違いについては、こちらのN高等学校・S高等学校のコースの選び方!おすすめのコースは?違いを比較してわかりやすく解説!という記事でも書いていますが、基本的には、普通科はVRを駆使して授業を受けることができ、普通科ベーシックはVRを使えない、ということになります。

先程も書いたように、N高S高の場合、このネットコースが単位制・通信制課程に該当しますので、高等学校等就学支援金を利用することが可能です。

目安となりますが、この支援金を使った場合の実質負担額は、下記のとおり。

◆世帯年収の目安が590万円程度未満の場合

<普通科>
1年次 73,000
2年次 63,000
3年次 75,000
3年間 211,000

<普通科ベーシック>
1年次 73,000
2年次 63,000
3年次 70,200
3年間 206,200

◆世帯年収の目安が590万円程度以上910万円未満の場合

<普通科>
1年次 252,700
2年次 242,700
3年次 247,512
3年間 742,912

<普通科ベーシック>
1年次 132,700
2年次 122,700
3年次 127,512
3年間 382,912

◆世帯年収の目安が910万円程度以上の場合(高等学校等就学支援金の対象外)

最初に書いた金額となります。もう一度載せますね。

<普通科>
1年次 373,000
2年次 363,000
3年次 363,000
3年間 1,099,000

<普通科ベーシック>
1年次 253,000
2年次 243,000
3年次 243,000
3年間 739,000

大事な部分なので繰り返しますが、他のコースの場合は、ネットコースの学費に加えて、各コースの学費がかかります。この後書く、各コースの学費が加算されるわけです。

そして、高等学校等就学支援金が適用されるのは、ネットコースの学費部分のみです。

なぜなら、ネットコースの部分が単位制・通信制課程に該当する部分であり、他のコースは「塾」という性格だからです。

オンライン通学コースの学費

オンライン通学コースの学費は以下のとおりです。

<ベーシッククラス(週3日)>
1年次 483,000
2年次 456,000
3年次 456,000
3年間 1,395,000

<ライトクラス(週1日)>
1年次 327,000
2年次 300,000
3年次 300,000
3年間 927,000

別途、下記の費用もかかります。

MacBook Air(約12万円)
Minecraft Java Edition(3000円)
事務手数料5000円

※先程書いたように、ネットコースの学費もかかります。

通学コースの学費

通学コースの学費は以下のとおりです。

<週5日>
1年次 955,000
2年次 840,000
3年次 840,000
3年間 2,635,000

<週3日>
1年次 730,000
2年次 615,000
3年次 615,000
3年間 1,960,000

<週1日>
1年次 505,000
2年次 390,000
3年次 390,000
3年間 1,285,000

別途、下記の費用もかかります。

MacBook Air(約12万円)
受検料10,000

※先程書いたように、ネットコースの学費もかかります。

通学プログラミングコースの学費

通学プログラミングコースの学費は以下のとおりです。

1年次 1,358,000
2年次 1,243,000
3年次 1,243,000
3年間 3,844,000

別途、下記の費用もかかります。

MacBook Air(約12万円)
受検料10,000

※先程書いたように、ネットコースの学費もかかります。

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2、N高等学校・S高等学校ではどのような環境でどのような教育を受けられるのか?

今でこそネットを使った通信教育を展開する高校はそれなりにあるようですが、N高・S高はその先駆者的な位置付けなんじゃないかと思います。

高校卒業資格取得のための必修授業は、好きな時に好きな場所でネット学習で完結できます(スクーリングやテストはあります)

それ以外に、自分の興味関心に合わせて、いろんな課外授業を受けることができるんですね。

大学受験対策、プログラミング、webデザイン、語学などなど。一人ひとりの生徒の興味関心によって、選択して受講することになります。

N高・S高では、先に触れたように、4つのコースから自分の希望に合わせてコースを選び、好きなスタイルで高校生活を楽しめます。1人で進める学習以外で、通学(オンラインでもリアルでも)した際には、グループで主体的に学習やディスカッションをするアクティブラーニングが展開されます。普通の高校の場合、整然と並んだ教室の席に座って、授業を一方的に聞く、みたいなスタイルですが、N高・S高の場合は、全く違いますね。まるで、社会人の研修のようです。

また、VR機器を使うなど、最先端のオンライン学習方法で学ぶことができます。

角川ドワンゴの学校だけあって、バーチャル運動会、バーチャルイベント、ネット部活など、ネットの可能性を最大限に活かしているのも、素晴らしい点ですね。

文化祭なんて、ニコニコ超会議の会場だし!すげえ!

ネット部活の講師陣もすごいですよ。投資部の村上さん(村上ファンド)。政治部は国際政治学者の三浦瑠麗さん。そうそうたるメンバーです。

このように、N高・S高では、生徒一人ひとりに合った環境(リアル・オンライン)で、最先端のICT技術を駆使しながら、一人ひとりの興味関心に合わせて、質の高い学びを得られる、と言えるでしょう。

3、N高等学校・S高等学校の学費と得られる価値との比較。コストパフォーマンスは?

コスパをどう評価するのか。これは数学的に正しく算出できないかもしれませんが、費用に見合った以上のパフォーマンスが得られるのではないかと思います。

ネットコースで学ぶコンテンツは基本的にいつでもどこでも観れる動画コンテンツのようですが、これは言い換えると、N高S高側から見れば、他の部分にリソースを配分できるということかと思います。

オンライン通学コースであれば、オンライン上で通学する日のオンライン上でのグループワークの質を高めたり、通学コースであれば、対面での学習やグループワークの質を高めることができるということですね。

そして、卒業生や在校生の進路やインタビューなどによれば、生徒たちは皆、やりたいことを見つけたり、やりたいことに向かって非常に楽しそうに活動し、学んでいることがわかります。

また、スポーツや芸能活動で活躍している方も、N高S高の在校生や卒業生には何人もいます。

いわゆる「普通の高校」に通っていたら実現できないことも、N高S高に通ったからこそできる可能性もあります。

ひょっとすると、お金で買えないほどの経験、価値を得られるかもしれませんよね。

僕自身は、私立の大学附属の高校に通い、そのまま大学へ進学しましたが、N高S高みたいな高校が当時にもあったら、選んでいたかも、と思います。

4、他の通信制高校と比較して、高いのか安いのか

「学びリンク」が出版している「通信制高校があるじゃん!(2022-2023)」によれば、通信制高校の学費の平均は以下のとおりです。(いずれも入学年度1年間の学費。高等学校等就学支援金は除外)

  • 私立通信制高校 367,000
  • 公立通信制高校 8,900

どちらも25単位履修のケースでの平均ですので、基本的には、N高S高のネットコース部分と同じ条件だと考えて良いでしょう。

N高S高のネットコース部分の学費(入学年度)は、高等学校等就学支援金の適用を除外すると、

  • 普通科 373,000
  • 普通科ベーシック 253,000

です。

従い、N高のネットコースの普通科は私立通信制高校の平均とほぼ同じ、普通科ベーシックは私立通信制高校の平均よりもかなり安い、ということになります。

言わずもがな、公立通信制高校は格安ですが。

N高S高を含めた私立通信制高校では、上記の学費に加え、通学タイプ別の費用や専門コースの費用がかかってきます。

コースやカリキュラムの組み方は学校によって様々なので、一概に同じ条件で比較することはできませんが、少なくともネットコース部分は、上記のとおり、普通科は平均並み、普通科ベーシックは平均よりかなり安い、ということですね。

5、他の私立高校・公立高校と比較して、高いのか安いのか

こちらも、「学びリンク」が出版している「通信制高校があるじゃん!(2022-2023)」によれば、私立高校・公立高校の学費の平均は以下のとおりです。(いずれも入学年度1年間の学費。高等学校等就学支援金は除外)

  • 私立全日制高校 749,000
  • 私立高等専修学校 762,000
  • 公立全日制高校 124,440
  • 公立定時制高校 34,500

N高・S高のネットコースのみであれば、私立全日制高校と比較して格安であることは一目瞭然ですね。

N高・S高でオンライン通学コース(週3日)を選んだ場合、ネットコース部分が普通科であれば、856,000となります。(高等学校等就学支援金の適用を除外)

やや私立全日制高校よりも割高に見えますが、私立全日制高校の場合は、当然ですが通学費用や昼食代、制服代なども別途かかってきます。

N高・S高のオンライン通学コース(週3日)普通科ベーシックであれば、736,000で、むしろ安いくらいです。VR授業が無くなりますが、そもそも私立全日制高校にはVR授業は無いはずなので、比較対象としては「近い」でしょう。

そして、普通の高校に行っていれば、塾や予備校の費用も別でかかってくるはずです。

言わずもがな公立は格安ですが。

なお、N高S高で通学コースや通学プログラミングコースを選んだ場合は、私立全日制高校と比較して高くなります。そこで学べるクオリティで選ぶべき。

結論:N高等学校・S高等学校の学費は高いの?

さて、ここまで、N高・S高の学費は高いのかどうか、5つのステップで検討・解説してきました。

まとめると、以下のとおりです。

  • N高S高の学費は、コースにより様々(本文参照)
  • 生徒一人ひとりの興味関心やニーズに合わせて、学び方を選べる。最先端のICT技術を使って学べる。コンテンツや課外授業、ネット部活など、環境が充実している
  • よってコスパは高いと思われる
  • 私立通信制高校の平均と比較して、ネットコース普通科はほぼ同額。ネットコース普通科ベーシックはかなり安い
  • 私立全日制高校の平均と比較して、ネットコース普通科+オンライン通学コース(週3日)の場合はやや高い。だが、通学費用や昼食代、制服代などと加味すれば高いとは言えない。しかもVRで授業を受けられる。
  • 私立全日制高校の平均と比較して、ネットコース普通科ベーシック+オンライン通学コース(週3日)の場合は、安い。
  • 私立全日制高校の平均と比較して、N高S高の通学コース、通学プログラミングコースは、高い。だが、そこで学ぶクオリティを考えれば、そうとも言えない。

以上、このような感じです。

こうして、内容やコスパを考え、他の高校の平均と比較すると、N高・S高の学費は決して高いとは言い切れないですね。むしろ、安いと言えるケースもあります。

ぜひ、学校の内容を吟味して、検討してみてください!

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