こんにちは!はりじろー(@kachilogy)です!
将棋をやることによって、子供にとってたくさんのメリットがあります。
ここでいうメリットというのは、わかりやすく言えば、将棋をやることで様々な能力が身に付く、ということです。
この記事では、子供が将棋をやることによって身につけることができる能力、磨ける能力を5つ紹介します。
併せて、子供に将棋を教える方法として、3つのステップでの教え方をご紹介します。
僕自身、将棋は好きですし、我が家の次男とも小さい頃からちょいちょい一緒に将棋をやって遊んできました。その経験も踏まえて書いていきますね。
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将棋が子供にもたらすメリット:【5つの能力】が身に付く
子供が将棋をやるメリットは、将棋を通じて磨ける能力が実にたくさんあるということです。
では将棋を通じて磨ける能力は、一体どんなものがあるのでしょうか?
ここでは5つにまとめて紹介していきます。
大局を俯瞰する能力
9×9マスの将棋盤で繰り広げられる対戦は、相手は何を狙っていてどんな布陣を敷いているのか、自分はどんな状況にあるのか、など、大局を掴んでいく能力が磨かれます。
「部分」だけを見ていると、全体感がつかめず、ゲームを上手に運ぶことができません。
細部を気にするのも大事ですが、全体の流れなどを掴む必要があります。
なので、こうした対局を掴む能力というのが知らず知らずに身についていきます。
先を読む力
「ここに銀を打つと、相手はこうするだろうから、そうしたこうして・・・」という、いわゆる先読みです。
プロ棋士になると何十手も先を読んでいると言われますが、まあそれはプロの世界。
親子で楽しむレベルであれば、2手くらい先を読もうとするだけで、先を読む力が磨かれていきますね。
また、さらに「パターンA」「パターンB」など、相手の出方によって次の展開が分かれていくので、そこまで出来たらすごいレベルです。
こうした先を読む力、先見性が身についていきます。
論理的思考力
先見性と似たような話ですが、将棋は理詰めの世界ですよね。
先を読みつつ、いくつかのパターンを予想して、理詰めで戦う感じですよね。
僕なんか結構感覚でやっちゃう時も多いんですけどそれじゃダメですね・・。
リスクとリターンを計算する力
将棋ではしょっちゅう自分の駒を相手に取られたり、相手の駒を取ったりすることになりますね。
(ちなみにチェスでは相手の駒を取ったら盤面からいなくなって二度と出てくることはありませんが、将棋の場合は、とった駒を味方に出来ます。西洋と東洋の思想の違いでしょうかね)
したがって、色んな場面で敢えて自分の駒を取らせるという犠牲を払う戦術がポイントになります。
このとき、最小のリスクで最大のリターンを得るという計算をする能力が磨かれていくはずです。
冷静に対処する力
自分の王将が追い詰められていくときとか、焦りますよね?
「ヤバイ!」ってなりますよね。
逆に、相手の王将を追い詰めていくとき、はやる気持ちが湧いてきますよね。
とっとと勝負を決めたくなって、結局、上手くいかないということも多々ありますね。
こうした経験を通じて、自分の感情に気づいた時点で冷静になれるようになっていきます。
感情になるべく左右されず、冷静に対処していく能力が磨かれるということです。
以上が、将棋が子供にもたらすメリットです。こうした5つの能力が身につくということです。
ちなみに我が家の次男は、それほどどっぷり将棋にハマったわけでも無く・・・(憶えたての時は何度もやりましたが)、これらの5つの能力が身について、めちゃめちゃ伸びた!というわけではないので、一応それはお伝えしておきます。
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将棋を子供に教える方法【3ステップ】
先に書いたように、将棋は実に様々な能力を磨いていけるので、是非子供に憶えてもらって一緒に楽しむと良いでしょう。
父親であればおそらくは多少なりとも将棋の経験があるでしょうし、少し教則本を読んでみれば「ああ、そうだったな」と思い出せると思います。
母親にはちょっと馴染みがないかもしれません。
でも、子供と一緒に楽しみながらならすぐに覚えられますよ。
我が家の次男も、楽しみながらちょっとずつステップアップして遊んで、あっという間に幼稚園のうちに覚えてしまいました。
1、ゲーム感覚で、楽しみながらのめり込む
最初から正しいルールでやろうとしてもなかなか難しいです。
嫌になってしまうかも知れません。
少しずつ、ステップアップする必要があります。
最初は山崩しで遊んだり、はさみ将棋で遊んだりすると良いでしょう。
山崩しというのは、まず何か箱状のものに将棋の駒を入れて、盤上に上手にエイッと伏せ、駒の山を作ります。
で、一本の指だけを使って、狙った駒をスライドさせ、盤から落としていくだけ。
音を立てたり、重なった駒が崩れたりしないように、落としていきます。
これを、二人で順番にやっていきます。
音を立てたり、崩れたりしたら、その駒はもらえず、即交代です。
山崩しでは、駒に点数をつけて合計を競うと子供も夢中になります。
例えば、王将は120点、飛車と角行は100点・・・などと点を付けて、集計します。
知らぬ間に、駒の価値も憶えていきますね。
はさみ将棋は、歩だけを使う遊び。
歩を横一列に並べ、交互に、好きな歩を動かしていきます。
縦か横に、一直線に動かすというルール(いくらでも進める)。
で、相手の歩を挟んだら取れる、というルールです。
歩が一つだけになってしまったほうの負けです。
こんな感じで、とりあえず「駒で遊ぶ」というところから入っていったらいいと思います。
2、正しいルールでやってみる
だんだん将棋の駒を動かして遊ぶことに慣れたら、正しいルールでやってみましょう。
将棋のルールに関しては最初はちょっと難しく感じますが、それぞれの駒の動きの決まりを憶えることが最初のステップですね。
ルールや駒の動きに関しては、是非入門編のマンガなどを参考にしてみてください。
最初はものすごいハンデをつけつつ、もちろん子供に勝たせてあげてくださいね。
我が家が最初にやってたのは、子供に飛車と角行を渡した上に、子供の全部の駒が成った状態でのスタート。
最前列が全て「と金」という戦慄の布陣です。
3、マンガや動画で、プロの解説に触れる
入門編のマンガはとても有効です。
読んでいて楽しいだけでなく、攻めの定石、詰め方、駒の特徴を活かした戦術、囲いなどの守りのテクニックが学べます。
一手詰めの本も有効でしょう。
親子で一緒に考えるのも楽しいひとときです。
また、最近はyoutubeでも沢山将棋の動画はアップされています。
羽生名人の解説なんかもありますし、初心者向けの動画もあります。
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まとめ
子供が家でやる遊びといえば、テレビゲームやオンラインゲームが多くなってきた時代。
だからこそ、アナログの遊びを取り入れてみましょう。
将棋の良いところは、将棋を通じて子供が様々な能力を磨き、賢くなるということだけではありません。
教え、一緒に指すことが、親子の素晴らしいコミュニケーションの時間になります。
これって、貴重な時間ですよね。
外で一緒に遊ぶことが一番ですが、天気が悪いとき、夜のちょっとした時間に、ぜひ将棋のひとときを。
※こちらは、実際に我が家で買って、次男と一緒に読んだ本です。どちらもわかりやすかったですよ。