人に任せきれずに、いちいち細かいことまで口を出してくる人というのがたまに居ますよね。
仕事を依頼していても、依頼した相手にある程度任せるということが出来ず、細かいプロセスのところまで口を出してくる人。
あるいは、プロジェクトなどで役割分担をしても、分担した相手の進め方に対して、いちいち細かいところまで口を出してくる人。
それが建設的で有効なアドバイスであればもちろん歓迎なわけですが、困るのは単にスピードを落としてしまうだけの場合です。
こうした、人に任せきれずに、いちいち細かいことまで口出ししてくる人には、どう対処したらよいのでしょうか?
対処法を書いていく前に、ちょっと前提を。
「細かいことまでいちいち口を出してくるという人がいて困る」場合、大きく二つの要因があります。
一つは、単純に任された人が未熟だという場合。
もう一つは、依頼した側が本当に「細かいことまでいちいち口を出すタイプ」である場合。
もし、前者である場合は、これはもう対処法とかそういうことではなくて、「細かいことまで言われなくなるように、もっとスキルを高めよう」ということになる。
要するに、問題は口出ししてくる人ではなくて、言われる側の力量にあるということです。
問題は、後者の場合。本当に細かいことまでいちいち口を出すタイプである場合です。
今回の対処法は、こうした人への対処法ということで書いていきます。
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味方を作る
例えば、大きなプロジェクトの中で、まだ細部にこだわらなくても良いような段階で、本来は任せても良いような内容について、いちいち口を出してくるような人。
経験上、やってはいけない対処法は、真向から反発してしまうことです。
例えば、「この段階でまだ口出ししないで欲しい」「細かいところまで口出ししないでほしい」「僕のやり方で正しいはず」などと、正面から言うのはやめたほうがいい。
例え正しくても、やめたほうがいい。
なぜなら、その人は、自分の考えややり方が絶対に正しいと本気で信じているから。
そしてきっと、頑固です。
他人を変えることは困難です。
まずは、自分が出来ることにフォーカスしたほうがいい。
具体的には、絶対に1対1にならないように、あらゆることをオープンにして進めていくということです。
打ち合わせには関係者を巻き込み、随時関係者に同席してもらう。
メールにも必ず関係者を宛先に入れ、細かい指摘や口出しをされている状況を、周囲に感じてもらうということです。
そうすると、必ず、味方ができます。
その人よりも、自分のやり方のほうが客観的に正しければ、必ず味方ができます。
その段階ですぐに助け舟が出なくても、陰で応援してくれる味方ができます。
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とことん付き合う
こういうタイプは、自分のやり方が正しいと思っている。融通がきかない。あまり相手の意見を聞こうとしません。
なので、しばらくはとことん付き合うという粘りが必要だと思います。
もちろん無理難題に対しては、それなりに「かわしていく」テクニックも必要。
その際には、建設的な代替案を提示することが大切だし、一つ一つの言い方、返答の仕方も大事です。
細かいことをいちいち言われたとしても、
「貴重なアドバイスをありがとうございます」
「〇〇さんのおっしゃることは〇〇の点では確かにその通りだと思いますが、本件の場合は・・・」
というように、相手を立てながら、かわしたり、取り入れたりしつつ、とことん付き合うということが大切です。
やがて相手も、きちんと向き合おうとするその態度に対して、少しずつ信頼を寄せてくるはずです。
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やがて味方が応援してくれる
味方を作ること。
そして、いちいち口出ししてくる人にもとことん付き合って、粘り強く仕事を進めていくこと。
そうすると、やがて味方が目に見える形で応援をしてくれます。
例えば、そうした口出しに対して、「そこは彼に任せたほうが良いんじゃないか」「ここで細かいことにこだわる必要は無いんじゃないか」などといった形で、加勢してくれるはずです。
細かいことまで口出ししてくる人が、逆に他の関係者に責められるような感じになっていきます。
ここで、今度はうまくその人を救ってあげましょう。
「ここまで進めてこられたのは、〇〇さんが協力してくれたおかげ」など、感謝の気持ちまで表明してしまいましょう。
すると、どうでしょう。
きっと、もう今後は細かいことまでいちいち口出ししてくることはなくなるはずです。
その人の中では、「彼には細かいことまで口出しする必要はない。彼は私のやり方と考え方を良く理解している。」という考えが生まれているからです。
まとめ
今回は、任せきれずにいちいち細かいことまで口出ししてくる人への対処法について書きました。
真向から最初は反発せず、まず味方を作っていくこと。
そして、ある程度まで相手にとことん付き合う。
すると、周囲の味方に応援をしてもらえるようになる。
最後は、そのいちいち細かいことまで口出ししてくる人を救うことまでしてあげる。
ざっと、こういった感じです。
ぜひ、試してみてください。