「3人のレンガ職人」の話を利用して「やりがい搾取」している企業に注意!

レンガ職人

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こんにちは!はりじろー(@kachilogy)です!

企業の研修などで結構登場することが多いと言われている「3人のレンガ職人」という話。この考え方が「やりがい搾取」につながってしまうんじゃないか、と言われているようです。実際、「3人のレンガ職人」の話を利用して、(意識しているかはわかりませんが)「やりがい搾取」をしている企業が結構あると思うんですよ。

今回は、まず「3人のレンガ職人」の話とはどんな話なのか、次に「やりがい搾取」とは何かということを書きます。そして、「3人のレンガ職人」の話を利用して「やりがい搾取」している企業って結構あるんじゃないのかな、ということについて書きます。

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「3人のレンガ職人」の話とは

「3人のレンガ職人」の話は、イソップ寓話にある話です。

その内容とはどんな内容なのかと言うと、簡単に書くとこんな話です。

1人の旅人が道を歩いていると、黙々とレンガを積み立てている男がいた。

旅人が「何をしているのですか?」尋ねると、レンガを積み立てている男は「見たらわかるだろ。レンガを積んでいるのさ。朝から晩までこれをやらなきゃいけないんだ。なぜって?やれと言われたからだよ。」と答えた。

旅人がさらに道を進むと、またレンガを積んでいる別の男と出会った。

旅人はまた「何をしているのですか?」と尋ねると「レンガを積んでいるんだよ。これが俺の仕事なんだ。まあ大変だけど、家族を養わなきゃいけないからね。金のためにやってるんだ。」と答えた。

旅人がさらに道を進むと、再びレンガを積んでいる別の男がいた。

旅人はここでも「何をしているのですか?」と尋ねた。するとレンガを積んでいる男は、「ああ。今、みんなのために大聖堂を造っているところだよ!完成まではだいぶかかるけど、こうしてレンガを積むのが楽しくて仕方ないよ!」と言った。

という話。

同じことをしていても、そこにどんな目的意識や意味を持つかで、全く変わってくるということの例えで、まあいわゆる自己啓発的な話です。

これ、企業の研修などで頻繁に使われるそうで、まあ確かに聞いたことがあるような、無いような・・・。

皆さん、どうですか?聞いたことがありますかね?

ひいては、企業としてミッションやビジョンの策定が大事で、社員の一人ひとりに浸透していることが大事、みたいな話にも使われます。

この話に関して思うことは、後で書きます。

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やりがい搾取とは

続いて「やりがい搾取」について。

やりがい搾取とは、経営者が労働者に対して「やりがい」を強く意識させてサービス残業や過重労働をさせ、労働の本来の対価としての報酬を支払わないことを言います。

この「やりがい搾取」とは、東京大学教授で教育社会学者の本田由紀さんにより名付けられたものです。

そんな無茶苦茶な・・と思うかもしれませんが、日本の企業には多かれ少なかれ浸透している気がします。

長くサラリーマンやっていると、なんとなくわかりますよね?これ。

極端な企業は、明るみに出ているところもありますが、多かれ少なかれそんな風土の企業も多く、程度の差はあっても、かなりの数に上るでしょう。グレーの色合いの違いだけです。

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「3人のレンガ職人」の話を利用して「やりがい搾取」をする企業って結構あるんじゃないか

先程書いた「3人のレンガ職人」の話。

この話自体は、言いたいことはわかります。すごくわかる。

1人目は目的なんて無くて、言われたことを嫌々やっている。

2人目はお金のため。

3人目は信念やビジョンを持ってやっている。

だから皆さん、このように信念やビジョンを持ちましょう!という話ですよね。

確かに、仕事に対して目的や信念とかは大事。

仕事に対してどういう意識で取り組むかっていうのは大事。

だけど、これを(無意識かもしれませんが)悪用しちゃっている企業って結構あるんじゃないでしょうかね?

「君たちは大聖堂を造っているんだ!世のために働いているんだ!素晴らしい仕事なんだ!」と言って、そういう考え方を植え付けて、適切な対価、報酬を払わずに労働をさせたら、それは「やりがい搾取」になってしまいます。

実はこれに近いことを結構やってる企業って、いっぱいあると思うんですよ。

一度、注意深く冷静に自分の会社を観察したほうが良いかもしれません。

自分はどのスタンスを取るのかを選択することが大事

今は、個人のライフスタイルが多様化している時代。

無目的だろうが、金のためだろうが、信念のためだろうが、人によって違って良い時代なんだと思う。

まあ最終的に成功に近づく可能性が高いのは「3人目の職人のような考え方」でしょうね。うん。そうでしょう。

でも、別にそれを望んでいる人ばかりじゃないんですよね。

仕事は別に生活のためと割り切っている人だって沢山いるわけです。

仕事が一番という考え方をやめるのも一つの生き方ですし、仕事を頑張るのをやめるのも一つのスタンスです。

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大事なのは、自分はどのスタンスを取るのかを意識して選択することだと思いますね。

まとめ

今回は、まず「3人のレンガ職人」の話とはどんな話なのか、次に「やりがい搾取」とは何かということを書きました。そして、「3人のレンガ職人」の話を利用して「やりがい搾取」している企業って結構あるんじゃないのかな、ということについて書きました。

なんかモヤモヤした表現になってしまった部分がありますが、大事なのは、自分はどのスタンスを取るのかを意識して選択することだと思います、はい。

では!

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