こんにちは、はりじろー(@kachilogy)です。
- 好きなことを仕事にするのがいいのか。得意なことを仕事にするのがいいのか。
- いや待てよ。好きで得意な仕事なら一番いいよな。それって何だろう・・・。
って、すごい悩む時ありますよね!?
なんかこう、普段めちゃめちゃ忙しくしている時なんかはあまりそんなことも考えなかったりするわけですが、ふと何かのきっかけでこういうことを考え出すと、「自分探し」みたいなモードに入りますよね。わかります・・・。
もちろん、好きで得意なことがあれば一番です。
でもどちらかと聞かれれば、得意なことを仕事にするほうがいいんじゃないかな?と思っています。
今回はそんな風に考えている理由を書いていきます。
※2021年9月19日追記
この記事を書いた時とは、また少しだけ考え方が広がりました。これについては最後に追記しています。
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好きなことよりも得意なことを仕事にした方がいい理由①:得意なこととは、労力の割に周りが認めてくれること
「好きなことは何?」って聞かれればきっとみなさんも沢山答えがあると思います。
海が好き、旅行が好きだとか、スポーツが好きだとか、人と話すのが好きだとか、恐竜が好きだとか、車が好きだとか、まあ何でもいいんですけど、色々ありますよね?
確かに「好きを仕事に!」って言って、そうした自分の好きなジャンルだとかテーマだとかで働き出して、それがすごいハマって上手くいけばいいんですけど、現実はどうなんでしょうか?
「思ったのと違った」とか「好きだからこの仕事を選んだけど、なんか嫌いになった」とか、結構聞きますね実際。
「好きなことを仕事にするって色々難しいんだなあ」「好きなことを仕事にするべきか、得意なことを仕事にするべきかって結構深いテーマだよなあ」と思っていたときにふと出会ったのが、任天堂の元社長の故岩田さんのインタビュー記事での言葉。
「自己評価と他己評価の違いに気を付けた方がいい。要するに,「自分の好きなことと嫌いなこと――もっと言えば,自分がやりたいこととやりたくないこと――を,自分が得意なことと得意じゃないこととイコールだ」と思い込んでる人が多いです。本当は,それってかなりズレてるのに。
好きじゃないけど得意なこともありますし,好きだけど,実はあんまり得意じゃないよっていうことも結構あって。だから,仕事というのは「得意なこと」をやった方がいいんです。好きだけど得意じゃないことに溺れると,仕事っておかしくなることが多いんです。
自分の労力の割に周りの人がすごくありがたがってくれたり,喜んでくれたりすることってあるじゃないですか。要するにね,「それがその人の得意な仕事なんだ」って話で。逆に,自分的にはすごい努力して,達成感もたっぷりあるのに,周りからは「はあ?」みたいに思われることもあって。それはね,本人が好きだったとしても,実は不得意なことかもしれないんですよ。
「“労力の割に周りが認めてくれること”が,きっとあなたに向いてること。それが“自分の強み”を見つける分かりやすい方法だよ!」って,いつも学生さんに喋ってるんですね。「さっさと得意なことが分かった方が,人生はいいぞ!」って話なんですが(笑)
https://www.4gamer.net/games/999/G999905/20141226033/index_3.html
ストンと落ちる感じがしました。
なるほどな、そういうことかと。
すごい好きなことをやっていても結局それって言葉を選ばずに言えば自己中みたいなもの、自己満足の世界ですよね。一方で、自分ではさほど苦労もせずにこなせてしまうことが、実は他人から見ると「すごい」ことだったりして、ものすごく感謝されたり認められたりすることがあります。
例えばAとBという二つの仕事があるとしますよね。
で、「僕はこのAということが好きだから何時間でもやってられる」「でもこっちのBということはあまり好きじゃない・・・得意だけど」という感じだとします。
でもこれって、自己評価なんですよ。
で、その一生懸命やったAについては、周囲からは「・・・はあ?・・」みたいなことがある。
一方で、そのBについて、「すごい!こんな短時間でこんなことできるの?」と感謝されたりすることがある。
これが他己評価っていうことですね。
なので岩田さんは「得意なことを仕事にした方がいいよ」って言っているんですね。
仕事って結局は誰かに感謝されてお金をもらうってことですよね?
もちろん、「好きなこと」が誰かの役にたてばいいわけですが、そうとは限らない。それよりも「得意なこと」なら誰かの役に立つ可能性が高い。
そう思います。
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好きなことよりも得意なことを仕事にした方がいい理由②:「好きなこと」って外部要因によっていつの間にか自分の中に内部化されたものかも
もう一つ、有名な人の話を紹介したいと思います。
「今でしょ!」で有名な林修先生の話。
「人は情報に欲望を喚起されて『〇〇したい』って。だから、『やりたいこと』はそんなに絶対的なものなのか? 偶然の出会いの中で、そういう願望がいつの間にか内部化されて、自分の思いにすり替わってないのかっていう風に思うところがある」
林氏は学生時代に塾で働いていた際に、「どの塾行っても『来週から来てよ』って言われたんです」と塾講師が”できる仕事”であることに気づいたらしい。
ただ、塾講師はやりたくなかったため、大学を出て銀行に入ったり、投資会社を作ったりなど、やりたいことをやっていたという。しかし、そういったことは向いていなかったようだ。借金がこれ以上膨らむと返済するのが大変だと思い、3年でやめた。
「やりたいかどうかの軸で考えるのを止めて、できることをやろうと思って予備校講師に徹した。30年間上手く行かなかったことや悩んだことは何一つない」
できることである予備校講師として本格的に仕事を始めた結果、順調にビジネスライフを送ることができていると現状を語る。
「好きなこと」や「やりたいこと」は、何かきっかけがあって自分が気づいた事ですよね?
自分がやりたいことを見つける方法って色々ありますが、何よりもそうしたきっかけ、経験を通じて見つかるものですよね?
料理を作ったことも無いような人が「料理が好き」とは言わないわけだし、映画を観たことが無い人が「映画が好き」とは言わないですよね?
つまり、観たり聞いたり、何らかの体験や経験があって、そうした外部要因がやがて内部化されて「好きなこと」「やりたいこと」になっていく。
確かに、そこで「自分の思い」にすり替わってないのか、ってドキッとします。
林修先生の場合は、色々と「やりたいこと」を仕事にしてみるも上手くいかなかった。結局、かつてどの塾からも「ぜひ来て」と言われていた塾講師をやるようになってから、成功しているわけです。
「人がどこに快感を覚えるかはシンプルで、やりたいことをやっている時に『よしっ!』と思う人もいれば、結果を出したことで『よしっ!』と思うタイプもいる」
自分がどっちのタイプかを考えることも重要です。
確かに、中には「とにかく好きなことさえやっていれば幸せ」という人もいるでしょう。
ただ、やはり仕事というものである以上、誰かから感謝されたり報酬が無いと成り立ちませんよね?
そこをどう考えるかということだと思います。
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好きなことより、得意なことを仕事にしたほうがいい
「好きこそものの上手なれ」という言葉もあります。確かにそういうこともあります。
でもそれは、好きが講じて、誰よりも熱中して時間を投入して、結果的に得意になる、ということですよね。で、その段階になって初めて誰かの役に立ち、感謝され、報酬が得られるものだと思います。「好き」だけじゃ仕事になるとは限りません。
こう考えると、やはり好きなことよりも、得意なことを仕事にしたほうがいい。僕はそう思います。
やりたいこと探しも大事ですが、「自分の長所を見つける」「強みの発見」が大事だと思います。
※2019年9月19日追記
この記事を書いたときより、少し考えが広がりました。この記事を書いた意図は「好きなこと探しを延々とするよりは、得意なことを仕事にして、感謝されて報酬をもらう方が幸せだよね」という考えです。
とはいえ、好きなことを仕事にすることを否定しているわけでは全く無いです!
文中にも書いていますが、好きなことをやっている時と、得意なことをやっている時と、どっちが幸せに感じるか?これは人によって違うんだと思います。
今はもう少し考えが広がって、下記のような感じです。
- 得意なことを軸に仕事をする(感謝されて、報酬をもらう)
- 並行して、好きなことを色々とやりながら人生を楽しむ
- やがていつの間にかその「好きなこと」で報酬がもらえるようになる
- 得意なことをそのまま仕事にしていてもいいし(好きに変わることもある)
- 報酬がもらえはじめた「好きなこと」を仕事にしてもいい
こんな流れが理想かな、と思います。
なお、好きなことを仕事にする方法については、こちらの記事を読んでみてください!