こんにちは、はりじろー(@kachilogy)です。
少し前に、喜多川泰さんの「手紙屋」〜僕の就職活動を変えた十通の手紙〜を読んで、すっかりファンになってしまいました。
なので、続けざまに同じく喜多川さんの「運転者」を読んでみました。
こちらも、ストーリーの面白さもさることながら、非常に学びの多い一冊でした。
今回も、学んだことを書いておきます。
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「運転者」あらすじ
主人公の修一は完全歩合制の保険の営業マン。
妻と、難しい年頃の娘がいる。
仕事はうまくいかず、家庭内もギクシャク。
何もかもがうまくいかないと感じている。
そんな時、不思議なタクシーに乗り込むことになる。
修一が行きたいところへ連れて行くのではなく、「行くべき場所」「人生の転機となる場所」に連れて行くという不思議なタクシー。
その運転手は、単なるタクシー運転手ではなく、「運を転ずる」のが仕事だと言う。
タクシー運転手との会話と、その行き先での出来事によって、だんだんと修一自身が変わっていき、やがて人生が変わっていく。
あらすじは上記のとおりです。
以下、学んだことをまとめます。
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常に上機嫌でいること
運が劇的に変わるタイミングや場というのが人生にはある。
そして、それを捕まえられるアンテナがすべての人にはある。
そのアンテナの感度は、上機嫌のときに最大になる。
逆に機嫌が悪いとアンテナは働かない。
機嫌が悪い人は、人生を大きく変える大逆転のチャンスすら、イライラしたまま、さっさと終わればいいのに、と思ってしまう。
ついついイライラしたり機嫌が悪くなることってどうしてもありますよね。
わかっているんですけどね。
でも、そういう自分の機嫌に気づいて、意識して、イライラしたら自分で自分の機嫌をとるってことが大事ですね。
そうして、運が劇的に変わるタイミングや場をキャッチできるようにしよう。
間違っても、些細なことですぐに怒る人にならないようにしましょう。
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「運」にいいも悪いもない。貯まった運を使っているだけ。
「運」にいいも悪いもない。
そうじゃなくて、「使う」「貯める」と表現するもの。
先に貯めて、ある程度貯まったら使うことができる。
貯めてなければ何ももらえないもの。
貯まった運を使うとき、周りから「ついてる」って見えてるだけ。
頑張っても報われないときは、運が貯まっているってこと。
同じだけ努力をしたのに結果が出なかった人は、その分、運を貯めたってこと。
後でもっといいことが起こるはず。
つまり、努力は報われるし、やるべきことをやれば結果は後からついてくるってこと。
何もせずに、「良いことが起こらない」って嘆くのは、これをわかってないってことですね。
種を蒔いてから収穫時期までは時間がかかる。「運」や「幸せ」もそれと似ている。
人生、いろんなことが起こるけど、それらは誰のせいでもなく、あえて言えば「自分のせい」。
悪いことが起こったとして、それは基本姿勢が不機嫌だから生まれた結果に過ぎない。
大元を正さないと、運の転機が訪れたところで、人生は変わらない。
基本姿勢が不機嫌な人に、毎日の人生で起こる幸せの種を見つけることはできない。
損得から離れるといい。
楽しそう、面白そう、を大事にするといい。
運が好転する、つまり人生のターニングポイントでは、そこを起点として人生がどんどん良くなっていくのであって、そこで何かすごいことが起こると言うわけではない。
後から、「あそこが始まりだったな」と気づくだけ。
頑張っているのに報われないって嘆くのは、種を蒔いてそれを育てていて、収穫時期の前に「まだ育たない」と言って嘆いているようなもの。
今日頑張って明日実になるなんて、どんなに早く育つ種でも無理。
すぐには何も起こらない。種を蒔いたら収穫までに時間がかかる。
そう、勉強も仕事もスポーツも筋トレも、すぐに結果が出るわけではないよね。
頭ではわかっているし、そういった経験もあるわけだけど、でも、どうしてもなかなか信じ切ることができない時がある。
こんなに頑張っても、この仕事はうまくいかないんじゃないか、評価されないんじゃないか、とかね。
でも、もっとずっと時間をかけて、後で大きな収穫につながったりするんだろうね。
自分を強くしていくためには、痛みが伴う
自分のやっていることで誰かが幸せな気分になるって最高に幸せな瞬間で、そういうのを積み重ねる生き方は魅力的。
人間の身体は、ひとつのことをずっと続けているとそれをやるのに適した仕様に変わっていく。
そこには必ず痛みが伴う。
痛みがあってようやく身体はそれをやるにふさわしい仕様に仕上がる。
痛みがないと強くなれない。
その試練に痛みを感じなくなったときに、本当の生きる強さを手に入れて、自由になれる。
自分を強くしていけば何だってできるはず。
辛いこと、痛みを伴うこと、そんなことが起こっている時にこの話を思い出したいね。
これは、強くなるために必要なプロセスなんだと。
誰かにしてあげたことと、してもらったことの差が「運」
いつも上機嫌でいること。
そうすれば自分の人生を変える運気を掴むアンテナの感度がよくなり、人生が変わり始める。
上機嫌で毎日生きている人と、不機嫌に生きている人では、1年間で貯まる運の量には、ひっくり返せないほどの開きがある。
誰かの幸せのために自分の時間を使うこと。
してあげたこと、してもらったことの差が「運」。
意識していないだけで、誰もが多かれ少なかれ、誰かのために自分の時間を使っているもんだよね。
それは仕事でもそうだと思うし、家事や育児もそうだろう。
友人のために何かをしたりすることもあるね。
地域社会や、世の中のために、何かの行動をしている人もいるよね。
それらは全て、「運」を貯めている行動なんですね。
命は繋がっている。誰かの「運」を使わせてもらっていることもある。
今、自分に起こっている幸運なことは、自分じゃない人間が「使わずに貯めておいた運」を使わせてもらっただけかもしれない。
もうね、本当にね、何か良いことがあったら、感謝しないといけない。
両親や先祖、世の中の人たちに。
誰かの努力、ひたむきな姿勢は、他の人に幸せをもたらす力がある。
誰かの努力、ひたむきな姿勢は、他の人に幸せをもたらす力がある。
世の中は誰かが頑張る姿からもらったエネルギーの集合体。
努力の成果が現れるのは、ずっとずっとあと。
そしてその成果は自分に表れるとは限らない。
周りの大切な人とか次の世代とか、そういうところに表れることだってある。
全ての人は繋がっているんだなあ・・。
今のこの街並みや、食べ物、服、乗り物、何でもそうだけど、全ては誰かの努力の成果だし、頑張る姿からもらったエネルギーの集合体なんだよな。
そう、そうやって、成果を僕たちは受け取ってる。
だから、自分の努力は、世の中の誰かに幸せをもたらす力があるって考えることができる。
本当のプラス思考とは?
どんなことが起こっても、起こったことを自分の人生において必要な経験に変えていくことが「生きる」ってこと。
本当のプラス思考というのは、自分の人生でどんなことが起こっても、それが自分の人生においてどうしても必要だから起こった大切な経験だと思えるってこと。
少しでもたくさんの恩恵を残してこの物語を去る。
使う運より、貯める運を多くする。
誰よりも運を貯める生き方をする。貯めた運の半分くらい使って生きる。それでも誰より得るものが多い。そんな生き方がプラス思考。
「生きる」っていうこと。それは、起こったことを自分の人生に必要な経験に変えていくこと。
その考え方こそがプラス思考。
起こったことに対して無理に「ラッキー!」とか余計な意味づけをしないで良いんですね。
そうじゃなくて、起こったことを、自分の人生に必要な経験に変えていくってことが、プラス思考。
他人の人生と比較しない。
自分にしかできない大きな役割がある。それを今までも果たしてきたし、これからも果たしていく。
他の人の人生と比較しない。自分の人生に集中する。
自分が恵まれているということに心から気づけること。
例えば当たり前のように食べている毎日の食事。それを恵まれていると思えない人は、どんな人生なら恵まれていると思えるのか。
恵まれていることに気づいたら、自分ほど恵まれている人はいないと思えるようになる。そうしたら、自分に自信が持てるし、自分には役割があると心から信じることができる。
僕たちはどうしても他の人と比較してしまう。
それは必要ない。というか、ダメだ。
自分の人生に集中するべき。
そして、今ある幸せに気づいて、「全部ある」ってことに気づくことが大事。
まとめ
今回も、学びを全部アウトプットしようと思ったらめちゃくちゃ長文になってしまいました。
「運転者」、ぜひ読んでみていただきたい一冊です。
なお、いつまでかは分かりませんが、「運転者」はkindle unlimitedの読み放題対象です。
なので、無料で読めますよ。
kindle unlimitedは僕も長いこと利用させてもらっています。
本を買うことを考えれば、月に1冊読めば元が取れちゃいますからね。
では!