リスクをとって果敢にチャレンジする人あるいは組織を、リスクテイカーと呼んだりしますよね。
成功者の伝記だとか逸話を読むと、果敢にリスクをとって挑戦して、色んな困難に立ち向かって、やがて成功しているというストーリーも多く、偉大なるリスクテイカーといった形で紹介されています。
リスクテイカーってどういう意味?
あくまで僕の私見であり、僕の理解の範囲で、リスクテイカーを定義してみます。
リスクテイカーとは、ある成果を得るために、それを実行したときに生じる危険(リスク)を承知の上で、実行に移す人(組織)、です。
ここで僕が重要だなと思うのは、リスクとリターンをきちんと推測しているということだと思います。
単に危険を顧みずに実行に移す、ということではないということです。
どんなリスクが潜んでいるのかを検証し、そのリスクの度合いを推測し、何が起こりうるかをシミュレーションしているということです。
その上で、得られるリターンとのバランスを検討し、戦略的にリスクをとる、ということを実行する主体が、リスクテイカーだと、僕は定義しています。
無謀とどう違うの?
一方で、無謀と言うのは、ざっくり言うと何にも考えずにただ行動する、実行するということですね。
戦略なきチャンレンジというところでしょうか。
もちろん、何事も行動しなくては始まりません。
それはもちろん当然だと思います。
ただ、戦略なきチャンレンジは良くない。
色々検証してみて、考えてみて、それでも「どんなことが起こるか予測できない」ということもあるかもしれません。
その場合は、「どんなことが起こるかわからないというリスク」を認識できていれば、ある意味「無謀」という状態ではない気がします。
無謀というのは、そういう思考自体をしていない状態。
まとめ
戦略なきチャレンジ、シミュレーションなき行動はただの無謀。
リスクをきちんと推測した上で、リターンを得るためにリスクをとって行動に移す人や組織がリスクテイカー。
あくまで、僕なりの定義ですが、どうでしょう?